嘘つき

「もう少し、頑張りたいなと思ってるんだ」
と、彼は意欲的な顔つきで私に話をしてくれました。

彼が色々と頑張っている事は知っていましたし
夢を抱き、そこに一歩でも近づこうとしていることも分かっていました。
私の好きな人が頑張っているのだから
私は全力で応援したいと考えていました。

恋愛感情ははっきりと抱いていたのですが、その気持ちをどこで伝えようか・・・
というのが悩みどころでした。
毎日忙しくしている彼に恋愛と言う文字は頭の中に無かったようですし
彼との日々の中に私はあくまで「友達の1人」としてしか存在していないことも分かっていましたので
余計にそのタイミングを計るのが難しくもありました。

彼を思う気持ちだけを走らせてしまえば、今すぐにでも告白することをしたかったのですが
やはり彼のことを考えるとそうもいかなくて・・・
暫くは彼の様子を見ることにしました。
様子を見るほどに、結果としては気持ちを伝えられなくなっていきました(汗)
それも1つの縁だったのかもしれませんね。

私は自分の気持ちを彼に伝えることのないままに応援をし続けました。
応援をしたいからこそ、自分の気持ちに嘘をついたのです。

2人が結ばれることはありませんでしたし、切なさや伝えればよかったかなと言う小さな後悔はありましたが
今となっては良い1つの経験だったと思っています。

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